2016年6月30日木曜日

大発見の興奮が2時間後に冷めた時

ふさの国文化財ナビゲーションからダウンロードした遺跡情報のうち旧石器時代遺跡の正確な位置をGISにプロットして、画像を拡大したところ、なんと私が密かに探していた旧石器時代人の移動経路が明瞭に浮かび上がっています。


旧石器時代遺跡分布図
正確な遺跡位置情報をプロットしたもの

旧石器時代遺跡が線形に連続しているところがいくつもあります。

次の図は2014.10.02記事「遺跡密度図による旧石器時代移動路パターン作業仮説の作成」に掲載した遺跡密度図による旧石器時代移動路パターン作業仮説図です。

遺跡密度図による旧石器時代移動路パターン作業仮説
基図は旧石器時代遺跡密度図(ヒートマップ)

この記事で検討した旧石器時代の狩人の移動路仮説と上記旧石器時代遺跡の線形連続性が合います。

大発見かもしれないと興奮が増します。

そして興奮の頂点で、GISの背景地図に標準地図を加えると、……、一気に興奮が冷めました。

旧石器時代の狩人の移動経路と考えた遺跡の線形分布の多くは、高速道路等の線形開発に伴う発掘調査の結果であることに気がつきました。

旧石器時代遺跡分布図
正確な遺跡位置情報をプロットしたもの

久しぶりの大興奮&静かな終焉です。

このような感情の起伏は高齢者にとって、おそらく適度な刺激を与えるという意味で、心身の健康によいとおもいます。

なお、上記「遺跡密度図による旧石器時代移動路パターン作業仮説」は正確な旧石器時代遺跡プロットで、ますますその確からしさを増していると考えます。

旧石器時代は現在や縄文時代と地形・海陸分布が全く異なるので、とても興味があります。

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