2017年4月6日木曜日

地図太郎PLUS資産のQGIS移植

現在地図太郎PLUSをメインGISとして使い、ヒートマップ作成などの分析作業にQGISを補助的に使っています。

地図太郎PLUSの地図の重ね合わせ方式に慣れてしまったので、地図太郎PLUSはとても便利なGISとなりました。

しかしデータの分析力が弱いので、徐々にQGIS利用に移行したいと考えています。

QGISに移行するには地図太郎PLUSで作成したデータを効率的にQGISに移植する必要があります。

そこで、地図太郎PLUS作成データの効率的QGIS移植方法を折に触れて考えてメモしておくようにする予定です。

この記事では地図太郎PLUSで位置合せして利用しているラスタデータの効果的移植方法をメモしておきます。

●ラスタ地図(例 発掘調査報告書附図の遺構分布図)の地図太郎PLUSからQGISへの移植方法

1 地図太郎PLUSでラスタ地図を表示する

地図太郎PLUSで表示したラスタ地図

2 ラスタ地図表示画面の「印刷イメージの作成」を行う

その際、「ESRIワールドファイルも作成」にチェックを入れます。
解像度を高め(例 300dpi程度)に設定しておくと後で便利な場合があります。

3 作成した印刷イメージ(画像ファイル)をQGISに取り込む

作成した印刷イメージ(画像ファイル)をQGISに取り込めば応急的な意味でQGISでラスタ画像が利用できるようになります。

QGISで表示した地図太郎PLUS画面

なお、「印刷イメージの作成」ではなく「画面イメージを保存」で「画面イメージだけ ESRIワールドファイルも保存」あるいは「画面イメージだけ Geo TIFFで保存」で画面イメージを保存して、それをQGISに取り込んでも同じ結果になります。
ただし、取り込んだ画像が粗く、実用的な意味はあまり生まれないと思います。

4 ラスタ画像(パソコン内にある画像ファイル)の効率的なQGIS取り込み

3の作業結果を利用することにより、ラスタ画像(パソコン内にある画像ファイル)を効率的にQGISに取り込むことができます。

QGISのジオレファレンサーを立ち上げて、パソコン内にあるラスタ画像とQGIS画面の同じラスタ画面姿を対応させて、ラスタ画像のワールドファイルを作成します。
同じ位置を参照位置にするのですから、作業は単純で確実正確にできます。

ジオレファレンサーによりパソコン内ラスタ画像のワールドファイルが作成できたら、そのラスタ画像ファイルをQGISに取り込めば、応急的ではない(余分な情報がなく、かつ解像度劣化を伴わない)本来の取り込みが完了します。

QGISにラスタ画像を取り込んだ様子

5 地図太郎PLUSの編集レイヤ(ユーザレイヤ)のQGIS移植

地図太郎PLUSの編集レイヤ(ユーザレイヤ)(点、線、面)は「他形式で編集レイヤを書き出し」→「シェープファイル(平面直角座標系)」(*)で書き出せば、それをQGISに取り込むことことができます。

* QGISのCRSはEPSG:2451 JDG2000/Japan Plane Rectangular CSⅨを使っています。

地図太郎PLUSから点データをQGISに移植して、その分析(ヒートマップ分析)を行うと次のような画面になります。

ラスタ画像を取り込んだQGISで点データの分析を行った様子




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