2017年12月21日木曜日

ジャレド・ダイアモンド著「文明崩壊」の学習

ジャレド・ダイアモンド著「文明崩壊」(草思社文庫、上下)の学習をこのブログを利用して行うことにします。
ジャレド・ダイアモンドの著作には興味を惹かれるのですが通しで読んでいないので、ブログ記事の感想を書くというある程度強制的行為を自分に課して読書を促進させることにします。

ジャレド・ダイアモンド著「文明崩壊」(草思社文庫、上下)のカバー

この図書では世界各地の歴史上と現代社会について比較研究しているので、学習にあたりその場所をGoogle earth proで確認し、風景(現在の環境)の観察もしたいと思います。

「文明崩壊」で扱われる事例の分布図

このブログにおける「文明崩壊」の学習とブログ「世界の風景を楽しむ」で始めたGoogle earth proを道具として活用するGeomorphology from spaceの学習ともどこかで連動すると面白いと思います。ブログ「世界の風景を楽しむ」2017.12.19記事「世界の風景の楽しみ方 1」参照

さらに縄文時代学習を世界古代文明との交流や対比面で捉えて興味を深めることができればさらに面白いことになります。

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資料 文明崩壊の目次

(上巻)
プロローグ ふたつの農場の物語
モンタナとグリーンランド--ふたつの農場
過去に消滅した数々の社会
環境問題をめぐる差別と過去賛美
崩壊を招く5つの要因
わたしの立場--環境保護とビジネス
異なる社会の比較研究法
本書の構成

第1部 現代のモンタナ
第1章 モンタナの大空の下
モンタナのマス釣り
“大空の国”で過ごした夏
大自然と環境被害--モンタナの矛盾
狩猟採取から娯楽産業へ
鉱業が生み出す有毒廃棄物
皆伐方式がもたらす森林破壊
塩類による土地被害
地球温暖化による水不足
外来生物種による被害
貧困と富裕の分極化
入植初期から続くライフスタイル
州議員が語るヴァレーの将来
土地開発業者の言い分
酪農家の「制御できないリスク」
30年前のままの美しい自然
“世界のモデル”としてのモンタナ

第2部 過去の社会
第2章 イースターに黄昏が訪れるとき
巨石像をめぐる数々の謎
イースター島の地理と歴史
岩石を使った集約農法
民族間抗争から統合へ
石像(モアイ)と台座(アフ)の謎
モアイはいかにして運ばれたか?
かつては亜熱帯性雨林の島
食料動物種の絶滅と森林破壊
倒されるモアイ--イースター社会の崩壊
ヨーロッパによる搾取と虐待
森林破壊を促す九つの要素
“孤立した地球”のメタファー

第3章 最後に生き残った人々--ピトケアン島とヘンダーソン島
バウンティ号の叛乱者たちが見たもの
条件のまったく違う三島
交易によって存続した三島
ドラマの終わり--交易を絶たれた二島

第4章 古(いにしえ)の人々--アナサジ族とその隣人たち
砂漠の農夫たち
年輪年代法が歴史を再現
農業戦略--水の確保をめぐって
モリネズミとチャコ渓谷の環境問題
地域統合--外郭集落と中心地チャコ
衰退と終焉
遺跡が語るもの--持続可能性の問題

第5章 マヤの崩壊
消えた都市の謎
マヤの環境--北部と南部の水対策
農法と食糧供給
「長期暦」で刻まれたマヤの歴史
コパンの谷-森林伐採と土地浸食
複合崩壊
戦争と旱魃
南部低地の崩壊
マヤ崩壊が語るもの

第6章 ヴァイキングの序曲(プレリュード)と遁走曲(フーガ)
大西洋上の実験
ヴァイキングの勃興
自己触媒作用--略奪・富・勢力拡大
農夫としてのヴァイキング
鉄器製造のための莫大な樹木
首長たちの提携と抗争
キリスト教への改宗と自己意識
6つの植民地の存続と滅亡
火山、氷、水、風--アイスランドの環境
土地管理--失敗の歴史
アイスランドとほかの入植地の違い
ヴィンランド--短期間で滅んだ辺境の国

第7章 ノルウェー領グリーンランドの開花
ヨーロッパの辺境
グリーンランドの現在の気候
一時的な温暖期
在来の動植物種
ノルウェー人入植地
牧畜を糧とする農業運営
魚を食べなかった狩猟民
複雑に統合された経済
暴力的な階層社会
ヨーロッパとの交易
ヨーロッパ人としての自己意識

第8章 ノルウェー領グリーンランドの終焉
終焉への序章
鉄不足が招いた森林破壊
土壌と芝生へのダメージ
イヌイットの先人「ドーセット」
極北を生き抜いたイヌイット
イヌイットに対する“悪しき態度”
終焉--入植地の消滅
終焉を招いた真の理由

(下巻)
第9章 存続への二本の道筋
環境問題解決のふたつの道
ニューギニア高地--数万年にわたる社会の維持
ティコピア島--社会と環境のコントロール
森林資源の損なわれた江戸時代の日本
徳川幕府の解決策
なぜ日本社会は崩壊しなかったのか?
成功を収めた社会の例

第3部 現代の社会
第10章 アフリカの人口危機--ルワンダの大量虐殺
人口爆発という難題
ルワンダの大虐殺
「民族間の憎悪」以外の理由
カナマ社会の土地争い
フツ族同士で起こった殺戮
殺戮はなぜ起こったのか?

第11章 ひとつの島、ふたつの国民、ふたつの歴史 ドミニカ共和国とハイチ
対照的なドミニカとハイチ
歴史--植民地時代から現代化まで
相違を生み出した要因
ドミニカ共和国の環境対策
バラゲール大統領の真意
環境問題と自然保護の現在
ドミニカ共和国とハイチの将来

第12章 揺れ動く巨人、中国
中国の重要性
中国経済と環境問題
大気、水質、土壌の汚染
在来種を脅かす外来種と巨大ダム
環境と人間への影響
他国への影響
中国の未来--環境破壊と環境保護

第13章 搾取されるオーストラリア
オーストラリアの重要性--資源の搾取
最も非生産的な大陸
予想不可能な降雨量
他国からの距離の問題
歴史--入植者と先住民
価値観の輸入
貿易と移民
土地の劣化
その他の環境問題--林業、漁業、淡水、外来種
希望と変化の兆し

第4部 将来に向けて
第14章 社会が破壊的な決断を下すのはなぜか?
正しい意思決定へのロードマップ
環境問題の予期
環境問題の感知
合理的かつ非道徳的な行動
環境被害に結びつく価値観
非合理的行動が生み出す失敗
失敗に終わる解決策
希望の兆し--失敗の原因を理解すること

第15章 大企業と環境--異なる条件、異なる結末
資源は誰のものか?
ふたつの油田地帯
石油会社による環境保護
鉱業がもたらす環境破壊と汚染
鉱業会社による環境対策
企業間で異なる環境への取り組み
林業がかかえる問題
森林管理協議会の成果
海洋漁業と環境問題
企業と公共性--一般市民はどう関わるか?

第16章 世界はひとつの干拓地(ボルダー)
とりわけ深刻な“十二の環境問題”
問題解決と社会の持続可能性
ロサンゼルス生活と環境問題
反論への反論--問題から目をそむける数々の定説の検証
過去と現在--その相違と相似
希望の根拠--慎重な楽観主義者として

追記 アンコールの興亡 
アンコールをめぐる謎
アンコールを取り巻く自然環境
クメール帝国の隆盛
広大な古代都市に関する記述
壮大な治水システム
アンコールの崩壊を招いたもの

謝辞
訳者あとがき
参考文献

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